米国の高配当株投資は、個人投資家の間でも近年人気急上昇中です。今回は、人気のアメリカ株の高配当ETFについてまとめ・比較をしてみました
ETF投資とは?
ETF投資は、個別株投資とは異なり、複数株にまとめて投資をできる方法です。


私もETFへの投資をしていますが、今回は米国株の高配当ETFについてまとめたので、ぜひご覧ください♩
米国のETF投資とは?
米国ETFとは、米国の証券取引所に上場し、市場で売買することのできる投資信託のことです。米国の取引時間であれば好きな株数で、リアルタイムに取引することが可能です。
高配当ETF投資とは?
高配当ETFは、配当金が高い銘柄を中心に構成されたETFです。安定的に高い配当をもらえるということで人気の投資先のひとつです。



次に、米国高配当ETFのメリットとデメリットをご紹介します♩
米国高配当ETFへの投資のメリット


- 高い配当金を得ることができる
- 年4回の配当がある
- 個別株投資に較べてリスク分散が可能
高い配当金を得ることができる
高配当株ETFは、配当を重視している企業で主に構成されているので、安定的な配当を見込むことができます。定期的に配当金を得ることができるのは、下落相場でも心の安定剤となります。
年4回の配当がある
日本株の場合は年2回の配当ですが、米国では年4回の配当が主流であり、米国のETFについても年4回配当をもらえることがほとんどです。3ヶ月に1度の配当がもらえるので、配当月をすぎると大きく値下がりしてしまうというリスクも低く、安定的に人気があります。
個別株投資に較べてリスク分散が可能
ETFは様々な企業をまとめた投資先で、定期的に投資先のリバランスも行っています。そのため、各企業の情報を都度追っていく時間がないという方などにも向いている投資先といえます。



私は、将来的に安定的な配当金を得たいと考えているので、米国の高配当ETFも買付をしています。
米国高配当ETFへの投資のデメリット


- 大きな値上がり益は期待できない
- 配当金に米国の課税が適用される
- 複利効果が期待できない
- 減配リスクもある
- 為替変動リスクがある
- 信託報酬がかかる
大きな値上がり益は期待できない
高配当の企業はある程度成熟した産業・企業が多く、今後急激に成長をしたり、大きな運用益を狙うことは難しいです。
配当金に米国の課税が適用される
米国株投資の場合、おおまかな税金ですが、米国10%・日本20%の合計30%ほどが引かれます。(このうち、米国内の源泉税分10%については確定申告で還付されます)
複利効果が期待できない
長期の投資で威力を発揮するには、複利の効果が威力を発揮します。しかし、ETF投資の場合、投資信託と異なり、分配金が自動的に再投資されることがありません。配当金に課税されたうえで、再度投資することは可能ですが、分配金が目減りするうえに、自分で買付の注文をする必要があります。
減配リスクもある
高配当の企業であっても、景気減退期や企業の業績が悪化した場合には減配りスクがあります。
為替変動リスクがある
米国株投資全般にいえることですが、為替変動によりリスクを被る可能性もあります。
信託報酬がかかる
米国高配当ETF(SPYD/HDV/VYM)の信託報酬は、比較的低い報酬なのですが、個別株では発生しない信託報酬が価格上昇の圧力となる可能性があります。
おすすめの米国高配当ETF
- SPYD
- HDV
- VYM
情報は2022年7月時点のものとなります
1・SPYD


ベンチマーク・S &P500の高配当指数
構成銘柄・約80銘柄
コアセクター・不動産・金融
直近配当利回り・3.94%
経費率・0.07%
高配当をより重視したETFのため、高い配当を期待できます。しかし、コアセクターが不動産・金融のため景気後退期の株価下落や無配当や減配リスクもあります。
2・HDV


ベンチマーク・高配当米国株モーニングスター配当フォーカス指数
コアセクター・エネルギー、ヘルスケア通信
構成銘柄・約75銘柄
直近配当利回り・3.14%
経費率・0.08%
HDVは、HDVは、SPYDよりも財務健全制を重視しており、3ヶ月に1回と銘柄の組み替えも早いETFです。SPYDよりも手堅い銘柄への投資が可能です。
3・VYM


ベンチマーク・FTSEハイディビデンド・イールド・インデックス
コアセクター・ヘルスケア、金融、消費財
構成銘柄・約395銘柄
直近配当利回り・3.13%
経費率・0.06%
VYMはSPYDやHDVと比べて銘柄数が多いので、幅広い銘柄に分散しつつ安定的に配当金を得ることができます。
まとめ


以上、米国の高配当ETFについてでした。米国株は、配当を長期にわたって安定的に出している銘柄が多く、高配当株ETFは人気の投資先のひとつです。ひとくくりに米国の高配当ETFといっても、ETFによって組入銘柄やセクターの構成比など違いがあります。



米国の高配当ETFメリット・デメリットをふまえて、ぜひ検討をしてみてくださいね♩